3Dプリント方法
FDM(熱溶解積層法)
FDMは溶かした材料を一層ずつ積層して造形します。材質のバラエティが豊富で高速の造形が可能です。層同士の結合部分の強度は比較的低いため、造形の方向に注意する必要があります。
SLS(粉末焼結積層造形法)
SLSは粉末状の材料を層状に敷き詰め、赤外線により焼結・硬化させる造形方式です。強度と耐衝撃性に優れた部品の製作が可能です。造形物の表面はざらついた仕上がりになります。
SLA(光造形法)
SLAは溶かした光硬化性樹脂に紫外光レーザーを当てて一層ずつ硬化していく造形方式です。滑らかな表面の仕上がりで寸法精度が高く、外装部品などの製作に適しています。
3Dプリント対応材質
金属3Dプリント材質
アルミニウム
アルミニウムは、軽量で強度に優れた汎用的な金属材質です。熱伝導率・電気伝導率が高く、熱交換器や電子部品などに利用されます。低温下での脆性破壊が起こりにくく、靭性に優れていることから、人工衛星や低温プラントの部品の材質にも利用されます。また、無害・無臭であるため、機械や装置の部品、日用品など幅広い場面で使用されています。
見積もり依頼ステンレス鋼
ステンレス鋼は、鉄を主成分とし、クロムやニッケルなどを添加した合金鋼です。その最大の特徴は、錆びにくさ(耐食性)にあります。鉄に10.5%以上のクロムを含有させることで、表面に強力な不動態皮膜を形成し、内部を腐食から保護しています。この皮膜は非常に薄く、わずか数ナノメートル程度の厚さしかありませんが、外部からの刺激によって損傷を受けても、クロムが大気中の酸素を反応して皮膜が再生します。
見積もり依頼チタン
チタンは、軽量で比強度と耐熱性に優れた金属材質です。融点は約1668℃と、アルミニウムや銅、ステンレス鋼などの主要材質よりも高く、高温環境でも安定した性質を発揮します。また、チタンは化学的に活性であり、空気中の酸素に触れると強固な結合を起こします。
見積もり依頼樹脂3Dプリント材質
PEKK
PEKK(ポリエーテルケトンケトン)はPEEK相当材の3Dプリント材質です。高強度・高耐熱性・低ガス放出特性に加え、耐薬品性にも優れています。高い耐久性と重量の削減が求められる場面での使用に適しています。
見積もり依頼ULTEM
ULTEM(ウルテム)は、米国のゼネラル・エレクトリック社が開発したPEI(ポリエーテルイミド)の製品名です。高い耐熱性を持つスーパーエンジニアリングプラスチックで、機械的強度や耐薬品性に優れています。優れた耐加水分解性があり、繰り返しの蒸気減菌に対応できます。
見積もり依頼Onyx
Onyx(オニキス)は、ナイロンに軽量で強度の高い炭素繊維を充填した、Markforged社の3Dプリント用材料です。ナイロンの靭性と、炭素の剛性・耐衝撃性を持った機械的強度に優れた材質です。ファイバーを充填しながら造形することで、さらに強度や耐熱性を高めることができます。炭素繊維により多少の導電性があります。
見積もり依頼PC-ABS
PC-ABS(ポリカーボネートABS)は、ポリカーボネートとABSの優れた特徴を兼ね備えたエンジニアリングプラスチックです。ポリカーボネートの優れた耐衝撃性、耐熱性と、ABSの優れた曲げ強度を持ちます。機能試作から製品部品に使用可能です。
見積もり依頼3Dプリント後の二次加工
切削加工による仕上げで3Dプリントだけでは実現できない精度・形状を可能にします。
H7公差 穴あけ加工

3Dプリントでは造形時に材料が膨張し、造形した穴は半径で0.1~0.2㎜程度小さくなることがあります。追加工でH7(±0.01㎜)公差でも実現可能です。
ネジ加工

3Dプリントで造形したネジ穴は、切削加工よりも精度・強度が劣ります。下穴を造形し、その後、追加工により高精度なネジ穴を製作します。
ヘリサート加工

タップでは強度に不安があるネジ穴にはヘリサートを挿入します。下穴の周りの壁を通常より厚く設定し造形することで、使用中にヘリサートが抜けるのを防ぎます。
皿ザグリ加工

3Dプリント後は皿ビスが穴に綺麗に入らないことがあります。切削加工で「浅すぎず、深すぎず」の微調整をすることで違和感のない深さにすることが可能です。
表面仕上げ

FDM方式の3Dプリントでは、造形物に積層痕、材料の射出した跡が残り、表面の粗さが目立ちます。追加工により、造形時に生じた表面の凹凸を滑らかにします。
寸法仕上げ

3Dプリントで造形した製品は、熱収縮により±0.1~0.2㎜の誤差が生じます。切削加工で寸法仕上げをすることで、より精度の高い製品を製作することが可能です。