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3Dプリントと切削加工の違い | 部品加工の工法選定ガイド

3Dプリントと切削加工の違い | 部品加工の工法選定ガイド

最終更新日:2026/7/10

本記事の要点

  1. 3Dプリントは、中空構造や一体造形といった複雑な形状の試作、および内部構造の調整による軽量化に優れている。

  2. 切削加工は、1/1000mm台の高い寸法精度を誇り、精度を求められる部品や高耐久を求められる部品製作に適している。

  3. 開発フェーズや要求仕様(形状の複雑さ、精度、強度、ロット数)に応じて、両加工法の特徴を正しく理解し使い分けることが設計の最適化に繋がる。


3Dプリントと切削加工の基本的な違い

試作開発や部品製作において、3Dプリント切削加工はどちらも多品種・小ロットの生産に適した工法です。しかし、その加工アプローチは根本的に異なり、それぞれに得意とする領域があります。

3Dプリントは、3Dデータをもとに材料を層状に積み重ねて立体を造形する加法製造です。一方、切削加工は、ブロック状の金属や樹脂の無垢材を工作機械の刃物で削り出して目的の形状にする減法製造に分類されます。

設計の初期段階で両者の違いを把握しておくことで、コストや納期の最適化が可能になります。

比較項目

3Dプリント

切削加工

加工方法

材料を層状に積み重ねて造形する

刃物を用いて無垢材から削り出す

精度・表面

積層痕が残りやすく、高精度な寸法指定は困難

1/1000mm台の高精度加工が可能、表面も滑らか

形状の自由度

中空・一体造形など極めて高い

刃物が届かないアンダーカットなどの加工は不可

対応材質

樹脂が中心(金属は種類や工法が限定的)

金属・樹脂など多種多様な材質に対応可能

リードタイム

データから直接出力するため、短納期(段取りが少ない)

プログラミングや治具の準備時間が必要

コスト構造

造形ボリューム(材料費+稼働時間)に比例

削る量や加工の難易度(段取り回数)に比例

加工方法の最適な使い分けガイド

設計要件やフェーズに応じて、両者を適材適所で使い分けることが重要です。

3Dプリントを選ぶべきシーン

  • 意匠確認や干渉チェックなど、とにかく早く現物が欲しい初期試作段階

  • 内部が空洞になっている、または複数部品を一体化させたい複雑な設計

  • 航空機やロボット向けなど、極限までの軽量化がミッションとなる部品

  • ロット数が1〜数十個程度の完全受注生産品や治工具製作

切削加工を選ぶべきシーン

  • ベアリングの勘合部など、1/1000mm台の厳密な寸法精度・幾何公差が要求される部品

  • 高温・高圧・高負荷環境で使用され、高い機械的強度と耐久性が必須となる実機部品

  • 摺動部などで、極めて滑らかな表面粗さが求められる箇所

  • 小〜中ロット生産を見据え、トータルでの部品単価を下げたい場合

両者の特徴を理解し、「どこに精度や強度を求め、どこで自由度やスピードを優先するか」を見極めることが、成功するプロダクト開発の鍵となります。


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3Dプリンターと切削加工の違い

事業内容

執筆者:湯本電機株式会社

金属・樹脂の切削加工と3Dプリントを軸に、試作・開発段階の部品加工に特化したエンジニアリングパートナー。年間76,738枚を超える図面見積実績に基づき、アルミ・樹脂から難削材まで200種類以上の材質に対応。単なる受託加工に留まらず、蓄積された膨大な加工データを背景とした「コストダウン提案」や「加工法最適化」に強みを持つ。

最短2時間の高速見積もり回答体制を敷き、大手メーカーの設計・開発部門から、学生フォーミュラ・ロボコン等の次世代エンジニアまで、難易度の高いものづくりを技術面からバックアップしている。

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