熱に強い材質 ベークライト|耐熱性と難燃性を解説
2025/12/22
ベークライトは耐熱性と難燃性に優れた材質です。高温箇所の部品の素材として選択されることも多く、配電盤・遮断機・変圧器・ボリューム・ソケット・モーター部品などに利用されています。この記事ではベークライトの耐熱性と難燃性を解説します。
ベークライトの耐熱性
ベークライトの連続使用温度は130℃と、プラスチック素材の中でも高い耐熱性を持つ素材です。同じくエンジニアリングプラスチックのPOMは95℃、MCナイロンが120℃なので、ベークライトの耐熱性は高いことが分かります。
ベークライトと同様に積層板であるエポキシガラスの連続使用温度は155℃と、ベークライトよりも高い耐熱性があります。しかし材料費はベークライトの方が安く、使用環境が130℃未満である場合にはコストメリットの観点からベークライトが選ばれるケースが多いです。
耐熱性に優れたベークライトは、配電盤・遮断機・変圧器・ボリューム・ソケットモーター部品など高温下での使用が想定される部品に利用されています。
ベークライトの難燃性
ベークライトの基本グレードの難燃性はUL94規格でHBと評価されています。これは自己消火性はありませんが、燃えにくい材質であることを示しています。
また、難燃性がHBよりも高いV-0相当の難燃ベークライトも存在します。難燃ベークライトは通常のベークライトの約2倍の価格ですが、元々が安価な素材なので、他のプラスチック素材の難燃グレードよりも安い場合がほとんどです。
通常グレードがV-0相当の難燃性のプラスチック素材は、PEEKやPPS、PTFEなどのスーパーエンジニアリングプラスチックです。V-0は燃えにくく、自己消火性があると評価された材質を意味します。
難燃性とは
難燃性とは燃えにくさの度合いを表すもので、UL94規格により評価されています。難燃性の試験では、材料の試験片を片端で固定して水平に保持し、その逆の端に一定の秒数ガスバナーの炎を接炎させて着火の具合を観測します。
UL94規格はUNDERWRITERS・LABORATORIES・INC(アメリカ保険業者安全試験所)が策定する規格です。この機関は、米国で電気が使われ始めた当初、電気製品の事故から発ずる損害賠償への自衛手段として1894年に設立されました。
UL94規格による難燃性の見方
(難燃性高) 5VA>5VB>V-0>V-1>V-2>HB (難燃性低)
HB以上の評価されている素材は、一般的に難燃性の高い素材です。規格のグレードが高いほど、より燃えにくく自己消化性が高くなります。
まとめ
ベークライトは耐熱性と難燃性に優れた材質で、高温環境での使用に適しています。エンジニアプラスチックの中でも耐熱性に優れ、かつ安価な素材であることから、耐熱性が求められる場面で選択肢として挙げることができます。
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