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ターカイトの切削加工 | 摺動性と防振性に優れた材質の選定ポイント

ターカイトの切削加工 | 摺動性と防振性に優れた材質の選定ポイント

最終更新日:2026/9/25

本記事の要点

  1. ターカイトは、PTFEなどをベースとした低摩擦・自己潤滑性に優れる摺動材料で、工作機械のスライドやガイドなどに使用される。

  2. 摩擦が小さく、剛性や防振性にも優れるため、スティックスリップや振動・騒音を抑え、安定した摺動や加工精度の向上に貢献する。

  3. グレードによって特性や用途が異なり、薬品環境での耐性や材料調達・納期にも注意しながら、使用条件に適した製品を選定する必要がある。


ターカイトとは

ターカイトは、PTFEなどをベースに、青銅などの特殊な充填材を配合した高性能な樹脂材料です。外観は特徴的なターコイズ色をしています。摩擦係数が極めて低く、自己潤滑性に優れているため、主に工作機械の摺動面などに用いられます。

ターカイトの基本物性・特性

比重

耐熱温度

電気特性

寸法安定性

耐摩耗性

耐衝撃性

すべり特性

1.53

80~150℃

絶縁

◎

◎

○

◎

※上記の数値・評価は代表的なグレードにおける目安であり、製品やグレード、使用環境によって異なります。材料選定の際は、メーカーの最新仕様をご確認ください。

ターカイトの特徴とメリット

優れた低摩擦特性

摩擦係数が小さく、摺動部でスムーズな動作を実現しやすい材料です。特に低速での摺動時に発生しやすいスティックスリップ(摺動面が「止まる・動く」を繰り返すことで、振動やガタつきが発生する現象)を抑え、安定した送り動作や位置決めに貢献します。

高い剛性による安定した摺動性能

樹脂系の摺動材でありながら、摺動面に必要な剛性を確保しやすい材料です。金属製のベースと組み合わせることで、荷重がかかる環境でも安定した直線運動を実現しやすいです。

振動・騒音を抑える防振性

振動を吸収しやすく、振動や騒音を低減しやすい材料です。工作機械などでは、振動による加工精度への影響を抑え、滑らかな動作につなげられる点もメリットです。また、切削加工時などに発生するビビリ振動を減衰させ、加工面の面粗度(仕上がり)向上に貢献します。

ターカイト材質選定上の注意点

耐薬品性の低下

ターカイトはPTFEをベースとした材料で、純粋なPTFEは最高クラスの耐薬品性を持ちますが、グレードによって充填材が配合されています。配合されている充填材(ブロンズ等)の影響により、強酸や強アルカリなど特定の薬品に対しては耐性が劣る場合があります。特殊な薬液がかかる環境での設計には注意が必要です。

納期が長くなる場合がある

一般的な樹脂材料と比べて規格サイズが少なく、市場の流通量が限られるため、納期が長くなることがあります。短納期での部品製作では、材料の在庫状況や調達期間をあらかじめ確認しておくと安心です。

ターカイトの種類

種類

特徴

主な用途

ターカイトA

自己潤滑性と耐摩耗性に優れた摺動材料。中~高荷重の摺動用途に適する。

ブッシュ、ベアリング、ガイドなど

ターカイトX

低摩擦特性や寸法安定性に優れた摺動材料。低荷重・高速域の摺動用途に適する。

スライド、ガイド、摺動部品など

ターカイトB(Slydway)

PTFEをベースとした低摩擦材料。金属面に接着して使用するタイプで、優れたすべり特性を持つ。

工作機械のテーブル、サドル、ガイドウェイなど


ターカイトの切削加工のご相談はユモパーツへお任せください

YUMO PARTS(ユモパーツ)では、ターカイトをはじめとするエンプラ・スーパーエンプラの高精度な切削加工に対応しております。素材の加工手配はもちろんのこと、設計者様の課題に寄り添った材質変更のご提案も得意としています。設計段階での材質選定、加工に関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

YUMO PARTS(ユモパーツ)のターカイト切削加工事例

事業内容

執筆者:湯本電機株式会社

金属・樹脂の切削加工と3Dプリントを軸に、試作・開発段階の部品加工に特化したエンジニアリングパートナー。年間76,738枚を超える図面見積実績に基づき、樹脂から難削金属まで286種類以上の材質に対応。単なる受託加工に留まらず、蓄積された膨大な加工データを背景とした「コストダウン提案」や「加工法最適化」に強みを持つ。

最短2時間の高速見積もり回答体制を敷き、大手メーカーの設計・開発部門から、学生フォーミュラ・ロボコン等の次世代エンジニアまで、難易度の高いものづくりを技術面からバックアップしている。

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